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2023年6月1日 新規開院。 JR神戸駅徒歩1分の内科、糖尿病内科

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骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、後天的に発生した骨密度の低下、または骨質の劣化により骨強度が低下し、脆弱性骨折が発生し易くなる疾患、あるいは、そのような骨の状態を指します。

骨はカルシウムの塩などの骨塩とコラーゲンを主成分とした骨基質が、整然と配置される事によって強度を保っています。また、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収によって、常に古い骨基質を新しく作り直す骨の更新作業(turn-over)によってもその強度を保っています。 ヒトではエストロゲンが破骨細胞(骨吸収)を抑制していますが、女性では閉経によってエストロゲンが激減し、男性でも非常に高齢になるとエストロゲンが減少するため、加齢とともに骨吸収の抑制が低下します。
その結果、骨吸収が骨形成に比べて相対的に亢進することで、骨粗しょう症が進行します。 なお、女性は男性に比べて元来の骨量が少ないため、形成・吸収のバランスが崩れた時に、脆弱性骨折などの症状が表面化し易くなります。

大腿骨や椎体骨の骨折は、いわゆる高齢者の寝たきりの原因の1つであり、これらの骨折によって生活の質(QOL)が著しく低下するため、骨粗しょう症の予防や治療は健康寿命の増進において大切な要素となります。

骨密度の検査と測定法

X線の吸収率を用いる方法:DEXA法、SEXA法

DEXA法(デキサ法)は、2種類の異なるエネルギーのX線を使って骨密度を測定する方法です。通常は腰の骨(腰椎)や太もものつけ根(大腿骨近位部)、手首の骨(橈骨とうこつ遠位部)の骨密度を計測します。また、骨密度測定の中で最も精度が高い測定法といわれています。

X線の濃度測定を用いる方法:MD法、CXD法、DIP法

X線を用いて手の骨とアルミニウム板を同時に撮影し、画像の濃淡を比較して骨密度を測定します。DEXA法に比べて放射線の被ばくは少なくなりますが、精度はDEXA法に比べてやや劣ります。 当院では骨粗鬆症のスクリーニングを目的としてこちらのDIP法で検査を行っています。DEXA法よりも検査が簡便で費用も抑えられます。

超音波法

かかとや脛すねの骨に超音波をあてて骨密度を測定します。DEXA法よりも容易に検査がでますが、精度はDEXA法に比べると劣ります。

骨密度検査の数値の見方、基準値

YAM値評価
80%以上正常
70~80%骨量低下
70%未満骨粗鬆症

YAM(Young Adult Mean):20~44歳(大腿骨近位部は20〜29歳)の若年成人の骨密度を100%としたとき、自分の骨密度が何%であるかを比較した数値です。一般的に70%未満の場合に骨粗しょう症と判断されますが、YAMが70%〜80%でも骨粗鬆症と診断されることもあります。 骨粗鬆症の診断基準は下記のとおりです。
1.椎体骨折または大腿骨近位部骨折がある
2.その他の脆弱性骨折があり、骨密度(腰椎または大腿骨近位部)がYAMの80%未満
3.YAMが70%未満、または、Tスコアが-2.5以下
※Tスコア:自分の測定値がYAMと比べてどの程度骨密度が低いか高いかを示した値。Tスコアが-2.5以下で骨粗しょう症と診断されます。

骨粗しょう症の治療

骨粗鬆症治療の目的は、骨強度を高めて骨折を防ぎ、QOL(生活の質)を保つことです。骨量(骨密度)の減少具合にもよりますが、治療の中心は薬物治療で、食事療法と運動療法を並行して行います。

薬物療法

骨粗鬆症の治療薬は主に4種類に分けられ、それぞれ骨を強くするメカニズムが異なります。

骨吸収を抑える薬骨を壊す破骨細胞の活動を抑える薬です。 ビスホスホネート<飲み薬と注射薬>、選択的エストロゲン受容体作働薬(SERM)<飲み薬>、抗RANKL抗体<注射薬>など。

骨形成を促進する薬新しい骨を形成する骨芽細胞を増やす薬です。 副甲状腺ホルモン薬(骨芽細胞を活性化)<注射薬>※骨密度が非常に低下して骨折の危険性が高い患者さんに。この薬による治療期間は最大2年まで。

骨吸収を抑え、骨形成を促進する薬骨形成を抑えて骨吸収を促す糖タンパク質(スクレロスチン)の働きを抑える薬です。 抗スクレロスチン抗体(スクレロスチンの働きを抑えて骨形成を維持・促しながら、骨吸収の働きを抑え、骨密度を増やす)<皮下注射>

骨代謝をサポートする薬: カルシウム製剤(骨粗鬆症の患者さんのカルシウム摂取量は1000mg/日が目標)、活性型ビタミンD3(骨代謝に欠かせないカルシウムやリンの腸での吸収を促進する働き、骨形成の促進・骨吸収の抑制によって骨密度を増加させる)<飲み薬>、ビタミンK2(主に閉経によって起こる骨粗鬆症の患者さんに対して処方される)<飲み薬>

食事療法

カルシウムを過剰に摂取する必要は無く、エネルギーや様々な栄養素をバランスよく摂取するよう心掛けましょう。特にビタミンD、ビタミンK、タンパク質はカルシウムとともに必要な量をしっかり摂取することが大切です。

運動療法

骨は負荷がかかることで強くなる性質があるため、運動によって骨密度が上がる可能性があります。 また、運動療法は筋力やバランス感覚の維持・向上にもつながり、骨折の直接的な原因となる転倒の予防にもなります。

 

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