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高血圧症

血圧について

血圧とは、心臓から全身へ送り出された血液が、血管の壁を押す力のことです。心臓が収縮したり拡張したりすることで、この圧力が生じます。
血圧の値は、心臓から押し出される血液量(心拍出量)と、血管の収縮の程度やしなやかさ(血管抵抗)によって決まります。

例えば、血圧が 120/80 mmHg と測定された場合、「120」は収縮期血圧、「80」は拡張期血圧を示します。
収縮期血圧は、心臓が収縮して血管に最も強い圧力がかかっているときの値で、「上の血圧」と呼ばれます。
拡張期血圧は、心臓が拡張しているときに血管へかかる圧力の値で、「下の血圧」と呼ばれます。

心臓が1回収縮し、続いて拡張するたびに上の血圧と下の血圧が生まれ、血液が全身へスムーズに送り出される仕組みになっています。

高血圧の症状

高血圧とは、肥満・喫煙・ストレス・高塩分の食事・運動不足などの生活習慣によって動脈硬化が進み、血管内の圧力が高くなった状態をいいます。 「サイレントキラー」と呼ばれるように、多くの場合は自覚症状がないまま進行し、脳や心臓の血管に動脈硬化を引き起こしたり、腎臓の機能を低下させたりすることがあります。日本では毎年10万人以上の方が、高血圧に関連する病気で亡くなっています。

高血圧は基本的に無症状ですが、血圧が急激に上昇すると、頭痛や吐き気・嘔吐などの初期症状がみられることがあります。 また、早朝の頭痛、夜間の頻尿、呼吸困難、めまい・ふらつき、下肢の冷えなどの症状がある場合は、高血圧によって臓器が障害され始めている可能性があります。

症状がないからといって高血圧を放置すると、突然、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こすことがあります。さらに、徐々に腎機能が低下し、透析が必要になるケースもあります。 気になる症状がある場合や血圧が高めと指摘された場合は、早めに「かかりつけ医」にご相談ください。

高血圧の診断基準

日本高血圧学会のガイドラインでは、血圧の値に応じて段階的な分類が示されています。一般的には、診察室血圧が 140/90 mmHg、家庭血圧が 135/85 mmHg を超える場合に高血圧と診断されます。

診察室血圧は、1日だけでなく別の日にも測定し、複数回の結果をもとに判定します。収縮期血圧または拡張期血圧のいずれか一方でも 140/90 mmHg 以上であれば、高血圧と診断されます。
また、家庭血圧については、5〜7日間の平均値でどちらか一方でも 135/85 mmHg 以上の場合に高血圧と判断され、診断においては家庭血圧の値がより重視されます。

さらに、高齢になると動脈が硬くなりやすく、収縮期血圧が高くなる一方で、拡張期血圧は血管の弾力低下により低くなることがあります。このように「上の血圧」だけが高い状態を、孤立性収縮期高血圧と呼び、高齢者ではしばしばみられます。

高血圧の分類

血圧の測り方と家庭血圧の活用

血圧は測定する状況によって大きく変動するため、「どれが本当の血圧なのか」と迷われる方も少なくありません。 日本高血圧学会では、朝は起床後1時間以内・排尿後・食前・内服前に、夜は就寝前に測定することを推奨しています。 朝はトイレのあと、夜は1〜2分安静にしてからより正確な値が得られます。

家庭血圧を上手に活用することで、高血圧の状態をより正確に把握でき、治療効果の向上にもつながります。

● 正しい測定方法

  • 腕を心臓の高さに保ち、背もたれのある椅子に座って安静にして測定する

  • 朝と夜の1日2回、1回につき2回測り平均値を記録する

  • 動いた直後は測らず、座って1〜2分安静にしてから測定する

● 家庭血圧の活かし方

家庭血圧は、降圧薬の効果判定だけでなく、白衣高血圧や仮面高血圧の診断にも役立ちます。
また、職場や日常生活の中で血圧が高くなる方は、仕事中やストレスの多い場面で追加測定を行うことで、血圧が良好に保たれているか確認できます。
医師が薬の量を調整する際も、日々の家庭血圧の推移が最も参考になります。

● 血圧計の選び方

ご自宅で使用する血圧計は、上腕にカフを巻くタイプ(上腕式電子血圧計)をおすすめします。 手首式は測定時の手首の高さなどで値が不正確になりやすいため、使用する場合は注意が必要です。

治療目標

高血圧の治療は、将来起きる可能性のある脳心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)や腎機能の悪化を予防するために行います。

一般的な治療目標としては、75歳未満は診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上は140/90mmHg未満を目指します。

また合併している病気の状態などによって、より厳格に下げたほうがよい場合や、逆に慎重に下げたほうがよい場合があります。
下がりすぎによって血圧を下げる利益よりもめまいやふらつきなどの副作用など有害事象が大きくなってしまうこともあります。

降圧目標

病院受診のめやす

すぐに受診をお勧めする血圧

上の血圧が160以上、または下の血圧が100以上:160以上で有意に脳卒中などの危険性が高くなるからです。
ただし、脳卒中や心臓・腎臓の病気、糖尿病をお持ちの方は、上の血圧が140以上、下の血圧が90以上でもすぐに医療機関を受診してください。高血圧が合併すると脳卒中・心臓病・腎臓病の悪化や再発のリスクが高まるとされています。

生活改善をしても下がらない場合

上の血圧が140~159、下の血圧が90~99
1か月生活習慣を見直しても改善しない場合は受診をご検討ください。
特に、脳卒中や心臓・腎臓の病気、糖尿病をお持ちで高血圧が気になる方は、すぐに医療機関を受診してください。

生活習慣で気を付けること

高血圧を予防・改善するための食事

高血圧の食事療法で注目されているのがアメリカで研究されたDASH食です。 Dietary Approaches to Stop Hypertension(高血圧を防ぐ食事方法)の略で、高血圧の改善効果が期待できます。 DASH食は塩分と炭水化物を控えて、カリウム・カルシウム・マグネシウムと食物繊維、タンパク質を増やします。この3つのミネラルは塩分(ナトリウム)を排泄する効果があります。 細胞内のナトリウム濃度が上がるとそれを薄めようとして血液に水分が入り、循環血液量が増えて血圧が上がります。この原理からナトリウムを排泄することは血圧を下げることに繋がります。

また、カリウム・カルシウム・マグネシウムはどれか1つだけ摂れば良いわけでなく、3つのミネラルをバランスよく摂ることが大切です。ミネラル豊富な食材としては、野菜や果物、海藻類やナッツ、大豆製品などがありますが、大豆製品はこの3つのミネラルをバランスよく含む食材です。

DASH食に加えて食材の持つ降圧効果を利用することもおすすめです。そばに含まれる「ルチン」というポリフェノールは血管を丈夫にして、血圧と血糖値を下げる作用があります。イカやタコに含まれる「タウリン」は、腎臓の働きを促進して血圧を正常にする働きがあります。飲み物では緑茶に含まれるGABAやカテキンに血圧を下げる働きがあるとされています。

高血圧を予防・改善するための運動

高血圧を予防、改善する運動としては全身を使う有酸素運動が適しています。普段の生活の中で可能な散歩やウォーキング、ストレッチなどを無理のない範囲で行うこと良いでしょう。 ストレッチで筋肉と一緒に血管を伸ばして血液が流れやすい状態になると、血圧の低下にもつながります。 重いものを持ち上げる運動や、負荷が大きく息をつめて力む運動は急に血圧が上昇し、心臓に負担がかかるため高血圧の対策としては適していません。

その他:高血圧を予防改善するための生活習慣

食事や運動以外での高血圧対策としては以下のようなものがあります。

・深呼吸やゆったりとした腹式呼吸:高血圧の人は呼吸が浅く回数が多い傾向にあります。腹式呼吸のような深い呼吸をすると血圧を下げる生理活性物質が多く作られるようになります。また、深い呼吸には自律神経の作用を整える効果があります。吐く息を長くすることにより、副交感神経が優位になり血圧が下がることが報告されています。

・良質な睡眠をとる:寝不足になると交感神経が刺激されるため、血管が収縮して心拍出量が増加し、血圧が上がりやすくなります。

・急激な温度変化を減らす:血圧は温度の変化に敏感で、温度差が10度以上ある場所の移動で急激に体を冷やすと末梢神経が収縮して血圧が上がります。 特に首の後ろは温度の変化に敏感なため、寒い日などは外出の時だけでなく、室内でも首を温めておくことが大切です。

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